おもしろい映画を見終わって外へ出て、
現実の街が映画のつづきのように見えたことはありますよね。
「カラマーゾフの兄弟」という小説の最後のページを読みきったとき、
小説家・宮内勝典氏は外の世界が本当に変わって見えたそうだ。
これは18歳のときの体験で、私より数歳若い宮内氏は
10年に一度は未だに「カラマーゾフの兄弟」を読み返しているそうだ。
たまたまブログで見つけた宮内氏の存在、驚くほどの読書家だ。
高校の3年間ほとんど授業には出ずに、
図書館の蔵書2000冊の読破をひたすら目指したそうだ。
かなりの骨太のような印象で22歳までは日本中を放浪、
その後はアメリカ先住民と生活をともにしたり、
ブログではラマ教の色濃いチベット国歌を紹介したり異色の作家だ。
宮内氏が推薦する本を私は恥ずかしいほど読んでいない。
でも今日は図書館で予約の本を4冊も借りてしまって、
これを2週間で読みきらなければならない。
宮内氏のエネルギーに見習って灯火親しみつつがんばってみよう。