北京オリンピックの開会式は時間帯があまりにも良すぎて、
3時間半を最後まで見てしまった。
中国以外では日本人がいちばん多く見たのではないだろうか。
まったくミスのないお得意の2008人のマスゲーム。
つぎつぎに目を見張るシーンがくりひろげていったが、
そのたびに集団の入れ替えもスムーズで違和感もなかった。
きらびやかな50の民族衣装、大胆な幼女の宙吊りと・・・
ただ見ていてもおぞましさというか、白々しさがどうしても残った。
アナウンサーはときどき理想と現実のはざまと言っていたが、
感動というところまでにはいたらなかった。
やはりチベット問題、ウイグル族の反乱、餃子と頭から離れない。
中国人の熱狂ぶりを見るにつけ気持は沈んでいった。
地上数十メートルでの空中点火シーンはどぎもを抜かれたが、
一方お手並み拝見のいやらしさも私にはあったと思う。
その中で谷村新治の知的なしゃべりだけは救いであった。
PS:ロシアがグルジアを攻撃しているのに、プーチン元大統領は
晴れやかに出席していた。
これをオリンピックと政治の分離と言うのだろうか。