昨日猛暑のなか鎌倉まで出かけて映画「日本の青空」を観た。
なかなかの力作でエンディングで拍手してしまった。
昭和20年8月15日のぎらつく青空がタイトルバックで、
それから半年足らずの新憲法公布までが舞台である。
憲法の草案を作ったとされる主人公の憲法学者がかつて住んで
いたのが学芸大学の正門前という設定で、
私もその近くの世田谷・下馬に住んでいたことがある。
実写の風景が出てすぐわかった。
そして対する政府案の総帥は吉田茂外相、さらに白洲次郎。
そのあいだに立って対案を練り上げたのが佐藤達夫。
その後長く法制局長官をつとめた人であるが、
なんと亡き父の友人で話しにはよく聞いていたが驚いた。
フィナーレで憲法学者グループの案がGHQに採用された。
九条だけは決定稿が出ずに空白のままで行くかとなりかけたが、
最後の最後に戦争放棄という文言が浮上して、
日の目を見たそうである。