4月15日16日17日遊牧の俳句会で気合を入れて奈良に赴いた。
総勢23人、後半は半分になったが3日間俳句づけであった。
初日は奈良と大阪の県境の生駒山の暗峠(くらがりとうげ)を訪ねた。
タクシーでヘアピンカーブを抜けてたどり着いた暗峠は
芭蕉も訪れた標高500mほどの俳句の名所であった。
●くらがりやころがるように四十雀
宿の前が平城京跡で工事中の広々とした跡地に朱雀門が
ポツンと再建され、雲雀が気持ちよさそうに囀っていた。
そこを近鉄特急が轟音を響かせて通過して行く、さすが私鉄の関西だ。
●悠久の平城京や土筆伸ぶ
二日目は薬師寺と鑑真の唐招提寺を訪ねていよいよ山の辺の径だ。
遣隋使として大和に帰国した小野妹子が第一歩をしるした
海拓柘市(つばいち)をわれわれもまず訪ねた。
大和の原風景がつづく径に大神神社が奉ってあるがあるが
背後の三輪山がご神体だそうで鳥居には横に渡す柱が無かった。
●山の辺の山にお祈り三輪素麺
最終日は濡れネズミの鹿を横目に雨の奈良公園になってしまった。
まずは興福寺で阿修羅像と運慶快慶の仁王様ににご挨拶。
東京での大混雑した阿修羅像の公開が嘘のようにじっくりと鑑賞できた。
最後は何が何でも句会合宿は大仏様の東大寺で3日間の締めくくりだ。
●大仏様大和を睥睨著我の花