昨日は里の会ことし第1回の企画で25人が下町を歩いた。
2回も下見をしている幹事の藤村君が奥様の緊急入院で、
代わりに長谷部君が幹事を引き受けてくれてまことにありがたかった。
京都からは村形さんが昨年の湾岸歩きに続いての参加であった。
目玉のスカイツリーの下にお勤めの会社があった長谷部君の手配で、
団体専用のエレベーターに乗込みすいっと350mの展望台へ。
今日のために雲ひとつない好天で西の彼方に富士山がばっちり。
その右手には雪をいただく南アルプス、反対側には筑波山が指呼の間だ。
眼下には丸の内、虎ノ門、新宿の高層のビル群が塊となって連なる。
スカイツリーの影が隅田川をまたいでながながとつづく。
ガラス張りの床からの下界のぞきではさすがに背中がぞくぞくしてきた。
運河を埋め立てた横川親水公園を歩いて、すみだ北斎美術館へ。
特別展開催のはざまで、あっさりと鑑賞をすませて最後の江戸東京博物館へ。
ここも特別展のはざまで見慣れた展示であったが、
幸福君の手配でボランティアガイドを依頼、ふだん見落としていた江戸文化を
細部まで垣間見ることができた。
今日の幸福君のいで立ちはソフト帽をさらりと被り、衣装もあくまでも
渋くまとめてまるで江戸の町を闊歩する棟梁の印象であった。
ちゃんこ鍋の花の舞では慌ただしい2時間であったが、修学旅行の団体も
来るようなガード下の庶民的な店であった。
稀勢の里フィーバーで盛り上がった両国の町は、遠足や見学の若い人たちで
あふれ初場所のあとも賑やかであった。
つくづくと江戸以来の東京下町の懐の深さを感じた一日であった。