午前中横浜マラソンを応援した後母校早稲田大学へ向かった。
定刻より1時間ほど早かったので喫茶店でゆっくりとくつろぎ、
大隈庭園の紅葉を眺めながらひとり時を過ごした。
休日のキャンパスは初冬のしっとりとしたおもむきで、
4年間過ごした学生時代に思いをはせかすかに勇気もわいてきた。
広告論を持たれた小林先生のゼミだけに偲ぶ会ではさすがに
電通の人間が多く思いがけず先輩後輩と旧交を温めることができた。
先生の最後の講義は松倉君と駆けつけて聴講した思い出があるが、
その数年後に病で倒れられて長い闘病生活を続けられたそうである。
先生には私が社会人に踏出す明確なきっかけを作っていただいた
だけにその間一度もお見舞いに行かなかったことが悔やまれてきた。
私の定年退職後は日ごとにTVの劣悪CMに嫌悪感を催すようになり、
現役時代とは正反対に民放からNHKのBS一辺倒になってしまった。
先生より教えをこうむった広告に立向かうあの燃えるような情熱は
今はどこへ行ってしまったのだろうか・・・